外国人が持つ「在留カード」とは?特徴や活用方法を徹底解説

「在留カード」は、日本に中長期的に滞在する外国人が持つ、身分証明書としての役割を果たす重要なカードです。このカードは、日本での滞在資格や在留期間を証明するものであり、生活や就労において必要不可欠なものです。本記事では、「在留カード」の特徴、取得方法、注意点について詳しく解説します。


在留カードとは?

在留カードは、2012年に導入された制度で、日本に90日以上滞在する中長期在留者が取得することが義務付けられています。以下の情報が記載されています:

  • 氏名、生年月日、性別、国籍・地域
  • 在留資格(例:「技術・人文知識・国際業務」「留学」など)
  • 在留期間(滞在可能な期間)
  • 就労制限の有無
  • 在留期間の更新履歴
  • 在留カード番号

在留カードは、パスポートと共に身分を証明する書類として利用され、日本での生活に欠かせない存在です。


在留カードが必要な場面

在留カードは、日本での生活や就労において幅広く使用されます。主な利用シーンは以下の通りです:

  1. 雇用契約
    日本で働く際には、在留資格と就労制限の有無を確認するため、雇用主に提示する必要があります。
  2. 住民登録
    日本での居住地を登録する際に、市区町村の役所で在留カードを提示します。
  3. 銀行口座の開設
    銀行口座を開設する際、身分証明書として在留カードが必要です。
  4. 携帯電話の契約
    日本で携帯電話を契約する際にも使用されます。
  5. 在留期間の更新・変更
    在留資格の更新や変更手続きでは、在留カードが必要です。

在留カードの取得方法

在留カードは、入国時に空港で交付されます。対象となるのは、中長期的に滞在する外国人で、以下のような短期滞在者は対象外です:

  • 90日以下の観光客
  • 外交官など特定の資格を持つ者

初めて日本に入国する際、在留資格が許可されると、空港で在留カードが発行されます。その後、14日以内に市区町村役場で住民登録を行うことが義務付けられています。


在留カードの更新と再交付

在留カードには有効期限があるため、期限内に更新手続きを行う必要があります。更新の際は、最寄りの入国管理局で手続きを行います。必要な書類は以下の通りです:

  • 在留カード
  • パスポート
  • 更新申請書
  • 雇用証明書や収入証明書(就労者の場合)

紛失や破損があった場合は、速やかに再交付の申請を行いましょう。再交付手続きには、警察署で発行される紛失届受理証明書が必要です。


注意点と違反時のリスク

在留カードの取り扱いには注意が必要です。以下の点に留意しましょう:

  1. 常時携帯義務
    在留カードは、日本滞在中に常に携帯することが法律で義務付けられています。これを怠ると、罰則が科される場合があります。
  2. 住所変更の届け出
    引っ越しをした場合は、14日以内に新しい住所を届け出る必要があります。
  3. 虚偽申告の禁止
    偽造や不正利用が発覚した場合、厳しい処罰を受ける可能性があります。

在留カードのメリット

在留カードを持つことで、以下のような利便性があります:

  • 日本での身分証明が簡単に行える
  • 各種手続きがスムーズに進む
  • 就労資格の確認が明確で、トラブルを防止できる

まとめ

「在留カード」は、日本で生活する外国人にとって、必要不可欠な身分証明書です。正しく取得し、法律を遵守して利用することで、安心して日本での生活を送ることができます。住所変更や更新手続きを忘れず行い、不明点があれば、行政書士や専門家に相談しましょう。

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